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2年生で1週間の三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)のインターンに参加してみた

皆さん初めまして。基礎工学部3年の杉森です。

今回は2年生の時に東京で行われた三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)のインターンに参加したことについてお話しさせていただきます。(まさかこういう機会に出会うと思ってなくて、写真がほとんどないです。ごめんなさい)

インターンは3年かM1しか参加できないわけではありません。少しでも興味ある方は短期インターンですが、読んでいただけると幸いです。(この記事を作成するにあたりMDISから許可をいただいています。)

動機

そもそもなぜ2年生で参加しようと思ったのか。僕の場合は、いくつかの条件が揃ったので行くことにしました。

  • 夏休みの間に参加できるタイミングがあったから
  • 自分の将来の進路について考えていたから
  • 交通費と宿泊の一部が出るから東京観光できるから
  • 面白そうだから

正直なところ、不純な動機もあります笑。しかし、あれこれ考えても機会は逃げてしまいます。テックイベントとは違い、参加するのは同世代の学生ばかり。参加するハードルとして高くないです。あとは参加するためにES書いて選考通って東京へっていう流れでした。

参加するにあたって

当然ですが、個人情報を入力するだけで1週間など数日に及ぶインターンに参加できることはほとんどないです。少なくともES(エントリーシート)を書きます。

開発経験がないとできないと思う人もいるかもしれませんが、なくても応募可能な企業は多くあります。学年制限を設けていないところもあります。インターンが気になる人は思い切ってESを提出してみましょう。また、6月にインターンの情報を公開し、6月中に締め切る企業もありますので、気になる企業のインターンの募集要項には目を通しておきましょう!

参加した企業について

僕の参加したインターン先の企業は先ほども言ったように、三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)です。

三菱電機はよく聞くと思いますが、MDISは聞いたことがないと思います。(リクナビで見つけるまで僕も知らなかったです笑)三菱電機の子会社で情報サービス業を中心とした会社です。いわゆるSIerと呼ばれる企業です。興味のある方は以下のリンクから企業情報をみれます。

https://www。mdis。co。jp (リンク掲載許可をいただいています)

SIerとは簡単に言うと、システムを構築する際に、顧客の要求などを分析し、課題を解決するためのシステムの企画から開発までを請け負う企業のことです。顧客が企業である場合が多いので、あまり一般的に知られていないことが多いです。Sierにも種類があり、

  • メーカー系
  • ユーザー系
  • 独立系

と3つに分けられることが多いです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、気になる人が調べてみてください。

研修内容

このインターンでは、プロジェクトシミュレーションとして、与えられたプロジェクトの概要に対してチームで解決策を考え、それを紹介するホームページを作成せよというものでした。また、ホームページ作成における制約事項として、

  • 1ページ以上/人
  • 入力フォーム(問い合わせ画面、会員登録画面、アンケートなど)を2つ以上盛り込む
  • 各ページのレイアウトは統一した内容にすること

が与えられました。

つまり、今回の場合はHTMLとCSSを主に使うため、技術的な要素はあまり求められていません。

大学でやってることより簡単そうじゃないですか?
しかし、実際にプロジェクトを進める上で必要となる

  • 時間管理
  • イデアの出し方
  • 書類作成の方法
  • コミュニケーション能力

といったスキルが求められます。特に時間管理を間違えるととんでもないことになります(実際に最後とんでないことになりますがそれは後ほど)。

実施ステップ

一週間の間に以下のことを行なっていきました。(本当はタイムテーブルをそのまま挙げたいですが、それは許可がないのでごめんなさい!)

  1. HTMLとCSS入門
  2. テーマ設定
  3. プロジェクト計画の決定
  4. ホームページの設計、仕様書の作成
  5. ホームページの製作
  6. ホームページの動作確認
  7. 最終発表のプレゼン作成 

3と4は特に説明についても詳しくありました。開発する上で、これを疎かにするとあとでその修正に時間を費やす可能性があるからです。さらに、開発における安全性や品質の保証として、いくつかのチェックポイントが設けられています。

  • レビュー指摘率
  • 試験密度
  • 誤り検出率

などが挙げられます。この基準の具体的な数値については明かせませんが、こういった項目をクリアしなければなりません。ただコードを書いてそれっぽく動いてるからオッケーという授業でのプログラムの確認とは違いますね。 

研修中の様子

企業、業界についての説明とHTMLの講義が終わると、ここからがプロジェクトシミュレーションの始まりです。

まず、4チームに分かれて、最終発表に向けてテーマの決定を行なっていきます。与えられた概要に沿うように各チームがそれぞれのテーマを作り上げていきます。

どの班も積極的に意見交換や議論を行い、部屋全体としては賑やかになってます。また、ここまではすべての班が予定表通りに計画を進めているので、若干の余裕も感じられました。

2日目以降になると、一部の班では計画とのズレが生じ始めます。僕の班はすでにズレ始めてましたね笑。ホワイトボードに何度も書いては消し、書いては消しを繰り返し見るも無残な状態になっていました。ホワイトボードに書いたTodoリストもちゃんと機能させられていなかったように思います。

3日目には、ほとんどの班がズレてます。すでにズレてた班はもっとズレてます。ちゃんと組んだはずの計画がこうもズレてくるとはどの班も思ってなかったようです。

4日目にもなると…

 

どの班も完成させるために必死になってます。設計で色々考えすぎて果たしてどこまで実装してそれを動作確認し、チェックポイントをクリアできるかの勝負になってきます。どこの班もパソコンの前でひたすら作業してます。

簡単に言えば納期ギリギリのデスマーチ状態です笑。

          /\

     。 ∵ 。/  。/|

     _、 、_゚ ∴\// オワンネー!

   (ノ゚Д゚)ノ   |/

  /  /

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

思い出しただけで笑えてきますが、なかなかに大変でしたね。(プログラミングCで似たようなことになったのは内緒)

そして最終発表日の午前中にプレゼン資料を手分けして作成します。クリアできてない項目があればこのときも同時並行でやってます。僕の班は当然同時並行でしたよ。あれが終わってない、これが終わってないだらけでした笑。

そして最終発表と質疑応答でした。明確な順位付けはされないのでこっからは完全に主観です。個人的にはホームページは他の班に比べて、現代的で見やすくスッキリした出来になっていたと思ってます。しかし、テーマとその解決策が甘かったと思います。そもそもとある前提条件を忘れて考えていたテーマを無理やりそれに合わせる形になってしまったので本来の良さを出せなかったというのが残念でした。

その後は社員さんとの個人面談を行い、フィードバックをいただいて終了です。長い戦いが終わりました。数日間によるインターンだとこういったフィードバックが具体的で様々な面を見た上での評価になるのでとても参考になりました。2年生だろうと、そのことには一切考慮せずに見ていただいていたなと感じました。

そのあとは班のメンバーで飲みにいきました!お疲れ様ーー!!

得たこと

簡単にですが、参加したことで得たことについて挙げていきます。

まずは、SIerという職種とその業界に関する知識、システム開発における工程について知ることができました。情報という幅広い分野の中で、どういうものがあるのかを知ることは後の進路決定に役立つと思います。またチーム開発における難しさについても学びました。PBLも大概ですが、このインターンの場合、期間が長くないので少しの時間も無駄に出来ないです。その中でどのようにするのかを考えることが多かったです。 

何より僕がこのインターンで得たことは、もっと開発をしてみたいという熱意でした。うまくいかなかったのは、知識的に知らないことがあったから、経験がないからだと思うことが多々ありました。その結果、僕は前のバイトを辞め、現在はある企業で自社システムの開発のバイトをしています。相変わらずわからないことだらけですが、あの時よりは進歩していると感じます。

終わりに

ここまで参加したインターンについて話してきました。一日のインターンもいくつか参加したこともありますが、やはり得られるものはあまり多くないです。時間が少ない上に、実際の業務と離れたことをすることが多いからです。実際にどういうことをしているのか知りたい人は、ぜひ積極的に複数日のインターンに参加してほしいです!大変だったりもしますけど、すごく楽しいですし学ぶことも多いです。!周りがどうこうとかは関係ないです。自分がこうしてみたいと思ったら積極的に行動してみましょう!

やらない後悔よりもやる後悔を選びましょう!

おまけ

参加する場合、bootstrapというものについて知っておくといいでしょう。知らない班とは比べ物にならない出来栄えになるので調べておくといいと思います。